【短歌】2021年の自選短歌A面・B面を選んでみた【今年の総括】

短歌

こんにちは、taicchanです。

コロナ禍が続く中で始まった2021年、コロナ禍が続く中で終わっていきそうですね。
そんな中、2021年は僕にとって特別な一年になりました。良くも悪くも、ですが。

今日はそんな良かった方を振り返ります。
2021年、短歌を始めました。
もともと家族がやっていて興味があったのですが、3月に気持ちの行き場所がどこにも見つからないという袋小路に入って、この気持ちをどうにか表現したいという感情から身近にあった短歌という表現にたどり着きました。

3月にインターネット上の投稿サイト「クレイジーソング」(以下クレソン)に梓央里名義で登録し、歌人としての歩みをスタート。

クレイジーソング|短歌投稿サイト「クレイジーソング」は、好きなテーマでいつでも気軽に五七五七七の歌を投稿することができるサイトです。
短歌投稿サイト「クレイジーソング」は、好きなテーマでいつでも気軽に五七五七七の歌を投稿することができるサイトです。

5月には短歌結社・コスモス短歌会に所属し、8月号以降欠詠なく詠み続けています。

コスモス短歌会

また、まだ選ばれてはいませんが、7月以降は毎月雑誌ダ・ヴィンチのコーナー「短歌ください」にも投稿を始めました。

短歌ください 穂村弘 応募コーナー | ダ・ヴィンチニュース

クレソンへの投稿が約680首、コスモスへは毎月10首投稿していて7ヶ月経ったので70首、ダ・ヴィンチは月ごとで投稿数が異なるのでカウントしないとして、750首。
1日あたり、約3首詠んできたことになります。
そんなにも自分の中に表現したいことがあったなんて、びっくりです。

そんななか、Twitterで面白い企画が立ち上がっていました。

750首余りの中から、自分なりのA面・B面を選んでいく。
面白い企画だし、1年間を振り返られるなと思い、参加してみました。

以下、「#2021年の自選五首を呟く」と「#2021年のB面ベスト的な自選五首を呟く」になります。
言ってみれば、シングルカットとカップリング。
歌人・梓央里さんの2021年、振り返ってまいります。



#2021年の自選五首を呟く

さて、シングルカットです。

A面、B面ともクレソンへの投稿から選んでいます。

今年は7月からInstagramへ一日一首の「#instanka」を始め、5首のうち4首はダブル投稿の中からの選出となりました。
選出基準は、自己満足と他者評価の合致。会心作だなと思えた歌が、いいねを始めとする目に見える評価をいただけていたらまず選び、その中から特にマッチが高いものや季節感のあるものを選びました。

以下、各首を振り返ります。

・街中で冬の終わりを唐突に「中華まんは終了しました」
短歌を始めて間もない頃の歌で、現在クレソンにおいて自作短歌で評価を最もいただいた作品です。
調布駅前のローソンで見かけた光景をそのまま歌にしたのですが、そういやコンビニの中華まんっておでんと一緒で季節商品だったよなあと思って「冬の終わり」としました。
怖いもの知らずのビギナーズラック。狙って打ったわけではないのにスタンドインした一首です。

・夏空を入道雲ら流れゆく あだち充のマンガみたいに
こちらはInstagramでの一日一首を始めた時の歌です。
中華まんの歌と違って、こちらは割と狙って打ちに行った一首でした。
短歌の良し悪しは、韻律と共感にあるとさまざまな入門書で読んだのですが、定型を崩すことなく、意外性を持たせながらも共感を持てる「あだち充のマンガの背景」を出すことで共感を撮りにいくのが狙いでした。
関係のない話になりますが、僕は高校時代から『H2』があだち作品の中でフェイバリットです。

・ブレーキのランプ点滅キュンとした 一時停止のハザードだった
こちら、Instagramではあまり評価は出なかったのですがクレソンでコメントを複数いただいた歌になりました。
ドリカムの「未来予想図II」をベースに、勘違いだったよというコントのような歌。
友達を始め一般ウケがあまりなかったのは、オマージュは良くないということなのでしょうか…(笑)
この歌以降も、こうしたちょっと「抜けた」歌を投稿した際、クレソンとInstagramで評価が分かれるという傾向が見られ、僕のギャグ(?)は万人ウケしないんだなというのを痛感させられた一首です。

・ひっそりとモンブランの奥底へ気持ちゆっくり忍び込んでく
短歌を詠み始めてちょうど半年ごろ、初めてスランプに陥った頃の歌です。
Instagramのストーリー機能を使ってテーマを募集し、その中でいただいた「秋の味覚」をテーマに詠んだ歌でした。
せっかくなら、スランプなんだし今まで詠んだことないような方向性のものにしようと思い、少し大人な雰囲気を盛り込んでみたのですが、これがInstagramや転送先のFacebookで好評で、「taicchanらしくない(良い意味で)」とコメントをいただいたのが印象に残っています。

・影帽子君のとこまで伸びたなら気持ち伝えたことにしようか
こちらはInstagramありきで作った歌です。
路上に伸びる自分の影を撮影し、そこへ画像編集ソフトで影をなぞるように文字を並べた歌なのですが、ロマンチックな文章もあって好評いただいた一首になりました。
この歌を作っていた時もスランプを脱し切れておらず、何かヒントをと思い耳馴染みのあるDEENやZARDを聴いて気持ちを落ち着かせようとしていたので、世界観がそちらに引っ張られているような気がします。

#2021年のB面ベスト的な自選五首を呟く

ここからはB面です。
A面と違い、こちらは自己満足全開の歌を選びました。

B面というだけあって、リアルの知り合いがいない(はずだった)クレソンだけに投稿した作品たちから選びました…と思ったら、最初の2首はInstagramへも投稿してますね。

CM起用はされたけどシングルのA面にはなっていない、90年代Beingあるある的な歌みたいな感じに結果的にはなりました(笑)

・窓辺から3km先の観覧車(グラン・ルー) 多摩丘陵のパリ・サンジェルマン
結社への投稿として自信を持って送り出し、見事選出されなかった一首です。お焚き上げ的にクレソンとInstagramへ投稿しました。
僕の部屋から遠く3~5km先によみうりランドがあり、その観覧車やイルミネーションを窓辺から望むことができます。観覧車の外観が、サッカークラブのパリ・サンジェルマンのエンブレムに似ているなと思って詠んだ歌だったのですが、選者・クレソンの仲間たち・リアル知人の多いInstagram全方向からあまり評判を得られなかった、空振りフルスイングな一首です。

・一言だけ滑らせ重たい空気感(これって保険利きませんよね?)
モンブランの歌と同時期に募集したテーマで、お世話になっている保健のライフプランナーさんから「生命保険」というテーマを受け取って詠んだ歌です。
Instagramでの投稿ではカフェの写真に文字を重ね、「やば、KY発言しちゃったよ…ライフプランナーさん助けて!」的なニュアンスを込めた歌。そして、初めて字余りや()などの記号を意図して使った歌です。
スランプ中だったので試せることを試そうと思って作った実験的な短歌だったのですが、実験した甲斐あって色々なことを学べた一首になりました。

・もしもまだ待っているなら走りたい あの雨雲の切れたとこまで
Being感全開の歌ですね。
この歌を詠んだくらいから、実体験だけでなくフィクションも作るようになっていました。この歌のきっかけは、ZARDのライブDVDを見ていた時にMCで坂井さんの作詞への姿勢についての話を伺ったことです。男性目線の歌も作っていた坂井さんは「自分の中に理想の男性像を描き、その人が言ってくれたら良いなと思う言葉を選ぶようにしていた」とのことで、その姿勢を自分の詠草にも取り入れられないだろうかとチャレンジした一首です。

・あのハサミなんて言うっけ家庭科でだけ使ってたペンギンのやつ
グラン・ルー同様、同人投稿空振りフルスイングの歌です。
男の人が裁ちバサミの名前なんて覚えてないよね、という狙いで詠んだのですがなかなか共感を得られず…
なお、この歌を作っていた頃は破調にも挑戦していた時期で、この歌も上の句と下の句で綺麗に切れず、「家庭科でだけ」と言う言葉が句切れにまたがっています。もしかしたら、逆にそれが不味かったのかな。

・まどろみをヒーローソングで滾らせる午前7時のクライマックス
これはクレソン登録初期の歌です。
コメントでは「二日酔いでしたか?」なんて言われたりもしました(笑)
仕事の都合上、日曜日は出勤。なので、街のお休みの空気感に引っ張られないように気持ちを上げていかねばならず、僕はこれを特撮ヒーローの主題歌を聴くことで無理やり気持ちをぶち上げていました。
さながら、エナジードリンクを飲んでいるような感じです。
「クライマックス」には、ニチアサヒーローの仮面ライダーからインスピレーションをもらって組み込んだのですが、ヒーローソングという言葉との相性がよくポップな印象を作れたなと感じています。

2021年の詠草を振り返ってみて

自分でも誦んじれないほど、本当に多くの歌を今年は作ってきました。

短歌という表現方法を選び、そしてインターネットという表現手段の特性も相待って、推敲を重ねる前にどんどん数を打っていった一年になったなと感じています。

その結果、自分らしさや自分の色というものがあまり明確に出てこなかった一年にもなりました。
スランプを経験した頃には、当時自分を勇気付けようと聴いていたDEENやZARDなどの影響が歌にも見えていましたが、これは借り物。

「ああこれ、taicchanの短歌だよね」と言われるような色を持つ。
2022年はそれを目標に、推敲を重ねて吟味して歌を世に出していきたいです。

2022年からは、新たに短歌の活動場所を得る予定です。
そちらでの活動を楽しみつつ、歌人としての自分を磨ける2022年にしていきたいです。

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