【短歌】#初句に参加してみた【企画】

短歌

こんにちは、taicchanです。

2021年春から始めた短歌、年末にTwitterで自選五首を選ぶ企画に参加したことで、何人ものウェブ歌人の方と出会い、繋がることができました。

この繋がりがあって、「#初句」という企画と出会うことができました。
出だしの五音が決まっている状況で、どんな歌を作るのかという企画です。

年末年始でそれぞれ二首を作ったので、今回はその二首を振り返っていきます。



#初句 「来年も」:来年もマスクで耳は痛むだろう それでも遠いきみに逢いたい

大晦日を前に頂いたネタでした。
得意(?)の90年代Being系短歌です。

「来年も」続くことってなんだろう。
それをきっかけに考えた時、きっと2022年もマスクをつける状況は続くのだろうなと考えました。
この数年で本当にいろんな種類のマスクが出ましたが、僕にとって重要なのは長時間つけても耳が痛くならないか。

外での立ち仕事がメインなので、マスクを外したり付け直したりすることがタイミング的に難しいのです。

そうした経験から、上の句はすっと「来年もマスクで耳は痛むだろう」と自然と組み上がりました。

一方の下の句。
マスクをつけ続けなくてはいけない状況というのは、つまりはコロナ禍。
簡単に人と会ったりはしゃいだりすることが、それ以前とは難しい状況です。

そこで、人と会うことをテーマに下の句を組みたいなと考えました。
どうせなら、少しドラマティックにしたいと考え、特別な存在を意図して「きみ」と平仮名で相手を呼び、「逢いたい」と気持ちも特別なんだよと、キラキラした文字をそれぞれ選びました。

最後、コロナ禍で会えない状況を「遠い」という言葉に乗せて、五七五七七の韻律の中で離れた誰かと会いたい強い気持ちを表現することができました。

#初句「あけまして」:あけましておめでとうって声に出すことも忘れた午後3時半

年が明けて、新年。
元旦におりてきたネタになります。

「あけまして」の出だしに対して、続く言葉は「おめでとう」以外に思いつきませんでした。
なので、「あけましておめでとう」をワンセットにして、そこから歌をどう展開するかを考えていきました。

今年は体調や社会的な状況を考えて、実家に帰省することなく自宅で一人ゆったり過ごすことを選びました。
その結果、誰かに声を出して「あけましておめでとう」と伝えることが、1/3の今の今までありません。

そうした自分のリアルな経験をそのまま歌にできるのではないかと考え、「声に出すことも忘れた」と句切れを跨ぐ形で五音・七音を続け、最後にその状況を強調するように具体的な時間として投稿時間に近い「午後3時半」と数字を使いました。

先述の「来年も」よりもあっさりとした組み立てになってはいるのですが、それぞれの言葉がなかなか生まれず、組み上げるまでにかかった時間や労力はむしろこちらの方が上になっています。

テーマ詠みとの違い、初句詠みのおもしろさ

初句詠みに近いものとして、テーマ詠みがあるかなと思います。

僕自身が2021年のメインフィールドにしていたクレソンことクレイジーソングや、フリーペーパーを発行している「うたらば」などで実際に開催されている、短歌の詠み方のひとつ。
テーマを一つ設定し、それにまつわる歌やその言葉から湧いたインスピレーションをもとに歌を詠みあげていくという作り方・楽しみ方です。

どちらも歌の方向性が決まっているという点では近いのですが、初句詠みの場合はじめの五音が既に決まっているため、自由度はテーマ詠み以上に狭まっています。

三十一文字と元より限られた条件下で表現していく短歌の中で、既に五音が決められているのはより一層の工夫や技巧が求められます。
こうした側面が、特に楽しいなと感じているところなのかもしれません。

不定期で上がっているこの企画、是非これからも楽しんで参加していきたいです。

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