【短歌】昨冬は見ないで終わる雪 南から吹いてくる 水面の奥へ【初雪】

短歌

こんにちは、taicchanです。

2021年春より短歌を始めたビギナー歌人です。
ずっと「定型を守る」ことだけを意識して1年間約750首の短歌を作ってきました。

この記事では、そんなビギナー歌人のtaicchanが日課として一日一首ペースでInstagramへ投稿している自作短歌を解説します。

僕と同じように短歌ビギナーの方にとって、創作のヒントになったら嬉しいです。

句切れで綺麗に切らず、破調にした一首です。
韻律も「みな」の音を、

  • 見ないで
  • 水面

と3回重ねています。

歌の原風景として、ちょうど一年前から住んでいるこの部屋で見ている窓辺の風景がベースになっています。
昨冬はこの部屋の窓から雪を見ることはなく、その雪を今年は年始から見ている情景を歌にしたいと考えました。

最初に組み上がったのは、「この部屋に居着いて一年初めての窓辺の雪は南から吹く」でした。

ここで歌っている情景としては、

  • この部屋に住んで約1年間
  • 今の部屋で初めて見る冬景色
  • 雪は南から吹いている

この3つのパートが組み合わさっています。
そこで、「住んで1年間」「初めての冬景色」をミックスして「昨冬は見ないで終わる雪」としました。
初めて見る=見ていない、と解釈したわけです。



南から吹くはもう、そのまま変えずに行こうと思いました。
ならば、どうこの歌を閉じていくのか。
そこで、住んでいる調布という街の特性を取り入れようと考えました。

調布は多摩川・野川・仙川の三つの河川が流れる水の豊かな街です。
特に僕が住んでいる地域は多摩川が近く、河を境に神奈川県川崎市と向かい合っています。
今回、友人のSNSでのつぶやきから、川崎市の方が降雪が早かったことを知りました。
川崎市は調布市から見て南方に位置します。
そこで、南から吹く雪は川を渡って吹いてくるだろうと考え、川に関する言葉を入れようと考えました。

川に関する言葉を入れることに加えて、どうせなら「見ないで」と「南」ですでに音が重なっている「みな」を活かしたいと考え、河の言葉である「水面」を選び、川に落ちて溶けた雪が河の水となって奥底へと流れていく情景を歌うべく「水面の奥へ」という言葉で締めました。

先日歌集を買い、少しずつ読み進める中であらためて音を重ねる楽しさをしり、推敲の大切さを今回の歌からも学ぶことができました。

一日一首の歌はポンとリズミカルに歌っていくことが多いのですが、これからもファーストインプレッションをしっかり因数分解して、歌に一つでも厚みを加えていきたいです。

 

にほんブログ村 ポエムブログ 短歌へ
にほんブログ村

 

👆ワンクリックが励みになります。よろしくお願いします。

コメント

タイトルとURLをコピーしました