【短歌】見たこともない透明の世界にて 遥か果てない銀色の峰【銀世界】

短歌

こんにちは、taicchanです。

2021年春より短歌を始めたビギナー歌人です。
ずっと「定型を守る」ことだけを意識して1年間約750首の短歌を作ってきました。

この記事では、そんなビギナー歌人のtaicchanが日課として一日一首ペースでInstagramへ投稿している自作短歌を解説します。

僕と同じように短歌ビギナーの方にとって、創作のヒントになったら嬉しいです。

昨日詠んだ歌と対になる風景、歌になりました。

状況としては、雪の上がった朝の澄んだ景色を描写しています。
昨日は降雪で一寸先も見えないような状況だったのが、今日は雲ひとつない快晴。
雪が降った影響で大気が澄み切っていて、西に聳える富士山も稜線がくっきりと見えています。

この景色を見て、最初に浮かんできた歌の流れが「眼下には遥か広がる銀世界 真っ白続く新たな世界」というものでした。

この時点で、

  • 部屋の窓から見える景色に、遠くまで見渡せるほどの透明感がある。
  • 眼下の建物の屋根には雪が積もって、一面の銀世界。

こうした状況が織り込まれています。

ここから推敲するにあたって、昨日の詠みが参考になりました。
この部屋で雪を見るのは初めてと書きましたが、それはすなわち雪の上がった朝に立ち会うのも初めてということです。
そこで、「新しい」であったり「未知」を意味するような言葉を入れようと考え、句跨ぎになりましたが「見たこともない」と七音を使うことにしました。

「見たこともない」ものはなんなのか、その目的語を十音で表現するため「透明の世界にて」という言葉が自然と出てきて、上の句は収まりました。

 



当初の表現と上下が逆転したため、下の句では銀世界を表現することになりました。
富士山まで見える状況と、戸建ての建物が多かったことから屋根のシルエットを山の峰に例え、「銀色の峰」という七音をまずは考えました。

そして、東京都調布市から静岡県と山梨県の県境にあたる富士山までこの景色が続いていることを歌つため、シンプルに「果てない」と表現し、元々の詠みでつかっていた「遥か」を活かして「遥か果てない銀色の峰」としました。

上の句と下の句でそれぞれ「ない」という音が重なって否定の語感を強めていますが、それはまさしく遮るものは何もない意図での解放するための否定、障害の否定になっています。

改めて詠みかえすと、「世界=場所」を表現しているので上の句の出だしを「来たこともない」としてもいいかなと思いましたが、昨日の歌に引っ張られていることもあって、このままで良いかなと感じています。

何より、「雪」という言葉を一度も使わず、雪景色を表現できたかなと手応えを感じる一首になりました。

 

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