【日常】ジャンプの「陰」を受け継ぐマンガとして呪術廻戦を楽しんでみる【呪術廻戦】

日常

こんにちは、taicchanです。

アニメ・マンガをライトに楽しむ30代のリーマンです。
新しく流行っているものより好きになったものをスルメのように楽しむ性格なのですが、先日ヒマ潰しにと思って観た映画「呪術廻戦0」で衝撃を受け、原作を一気買いして読むほどハマってしまいました。

この記事では、僕が呪術廻戦を読んでいて「おや?」と思った点を思いつくままに書いていきます。
呪術廻戦コミックス本編だけでなく、他のジャンプ作品についても言及しネタバレも多分に含みます。

もし呪術廻戦やるろうに剣心、幽遊白書、ハンターハンター、NARUTO、鬼滅の刃等ジャンプ作品のネタバレを気にされる方がいらしたら、すぐにウィンドウ・タブを閉じるなり、ブラウザバックするなり防衛策をお願いします。



「るろうに剣心」和月先生インタビューから見る、ジャンプ「陰」看板漫画の伝統

現在、『ジャンプSQ.』にて連載中のマンガ、るろうに剣心・北海道編。
この連載の前に、作者の和月伸宏先生がとあるインタビューを受けていました。

90年代格闘ゲームがジャンプ作家に与えた衝撃。『るろ剣』再開の和月伸宏が語るその影響
ゲーム「以外」のジャンルで活躍する第一線のクリエイターに、ゲーム文化が与えた影響を解き明かす連載企画「ゲーム世代の作家たち」第二回!今回は2017年春より17年振りに連載を再開する『るろうに剣心 -明治剣客浪漫譚-』の作者、和月伸宏氏から90年代の格闘ゲームがジャンプ作家に与えた衝撃について伺った。

このインタビュー、ずっと心に残っていました。
というもの和月先生がすごくわかりやすくジャンプマンガの構造を説明してくれていたからです。

ジャンプマンガには、表=陽の看板作品と裏/影=陰の看板作があるとのことです。
和月先生のインタビューによると、

陽の看板作品
・キン肉マン
・ドラゴンボール
・ワンピース
陰の看板作品
・幽遊白書
・るろうに剣心
・NARUTO
このように大別されるとのこと。
僕は陰の看板作品群に、
  • 鬼滅の刃
  • 呪術廻戦

このに作品を追加したいと考えています。

インタビューでは五月雨式に陰陽の特徴を和月先生が説明していました。
僕自身の視点も含めて大別してみると、

陽の作品特徴
・裏表ないバトルマンガ
・スカッと爽快な読後感
・バトルと成長がストーリーの中心
陰の作品特徴
・権力闘争など、政治的な要素が描かれる。
・賭博や裏社会の描写。
・敵を倒して終わらない、後味の悪さ

このようになってきます。

正直、陰の特徴はワンピースにも当てはまるところが大きいかなと思うのですが、ストーリーのメインが爽快なバトルに集約されていることからか、和月先生はワンピースを「陽」のサイドに置いています。

この陰陽での看板作品の二分割を受けてあらためてジャンプマンガを読んだ時、僕は和月先生が語っていない特徴も陰の作品群にあるように感じました。

ジャンプ看板マンガ「陰」に共通する構造:キャラクターの立ち位置

陰の作品群として挙げたマンガのキャラクターたちは、実は類似した立ち位置を持っています。
それぞれの作品が開発したと思うシステムを追っていくと、次のような形になります。

①幽遊白書:4人1組のパーティ→超常的な主人公・脳筋兄貴分・美形・吊り目の強キャラ。
 ▷作者の次作HUNTER×HUNTERでも同様のパーティが当初採用される。
②るろうに剣心:幽白パーティをアレンジ→美形をヒロイン・紅一点に変更。
③NARUTO:るろ剣パーティをアレンジ→脳筋兄貴分をチート先生に変更(能力制限あり)。

4人1組で物語を回していく構造は幽遊白書で作られ、るろうに剣心でヒロインが参入。
NARUTOでチートキャラが設定されていくという流れです。
作品を追うごとに、パーティのシステムがアレンジ/アップデートされていってます。

鬼滅の刃は②るろ剣パターンに近く、吊り目の強キャラを二面性のある善逸にするという形でアレンジしているように思えます。

呪術廻戦は③NARUTOパターンに近く、

①ナルト:虎杖悠仁→忌むべき対象を取り込んでいる強キャラで、根明。
②サスケ:伏黒恵→エリート一族の出身で、力を求めてタガが外れる描写もあり。
③サクラ:釘崎野薔薇→強気で怪力な紅一点。
④カカシ:五条悟→チート能力を持った実力者。

綺麗に対応しています。

京都校との対抗戦後に伏黒恵が復活した虎杖悠仁の成長を見て五条先生に稽古を申し込むというシーンは、サスケがナルトにコンプレックスを抱いたNARUTOの少年期中盤を思い出させるようなシーンです。

るろ剣やナルトと異なる点があるとすれば、主人公パーティ内での恋愛模様が今の所(?)描かれていないということでしょうか。
というよりも、呪術廻戦は物語中での色恋関連展開がかなり薄めになっていますね。

呪術廻戦が崩し、混ぜ合わせた「陰」看板マンガメソッド

そんな呪術廻戦ですが、現在連載中のストーリーでは既にこのパーティシステムが崩れています。

原作10~16巻で展開される渋谷事変編にて釘崎と五条が退場(一時退場?)し、4人1組のパーティが解散状況となります。

16巻途中から現在も続いている死滅回遊編では、ほぼ個人行動に近い状態です。
このようなパーティ解散→個人行動という動きは、冨樫義博先生の「幽遊白書」や「HUNTER×HUNTER」で見られました。

幽遊白書のストーリー後半は、パーティが解散となりその時期に出てきたキャラクターも含めたバトルロイヤルが描かれていました。
そして、次作となるHUNTER×HUNTERではヨークシン編(幻影旅団編)の終了後、ゴンとキルアのコンビが物語の中心に残り、グリードアイランド編・キメラアント編へとお話が進んでいきます。

物語の進展に応じてパーティシステムが変わるこの冨樫先生の描写に、呪術廻戦も重なるように感じました。
実際、現在の死滅回遊編では前日譚「呪術廻戦0」の主人公・乙骨憂太や新登場した強キャラ・高専三年(停学中)の秤金次が本格的に物語に参加し、ストーリー上バトルロイヤルとなる死滅回遊に参加していきます。

一方の主人公サイドはというと、虎杖と伏黒がコンビとなり動こうとしてはぐれるというところで最新刊が終わっています。
コンビで物語を回そうとしている辺りは、HUNTER×HUNTERを思わせます。

このように表面をさらっただけでも、ジャンプ「陰」系看板マンガの全ての要素を受け継ぎつつ、物語が展開されている呪術廻戦。
しかもその受け継ぎ方に全く無理がなく、物語の展開が非常に楽しみです。

物語をどう終わらせるか、その大枠は決めているという芥見先生の言葉も非常に気になるところです。
引き続き、物語の展開を楽しみにしていきたいです。



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