【短歌】閉ざされた水門の奥見えなくて見せてほしくてこじ開けたくて【水門】

短歌

 

こんにちは、taicchanです。

2021年春より短歌を始めたビギナー歌人です。
ずっと「定型を守る」ことだけを意識して1年間約750首の短歌を作ってきました。

この記事では、そんなビギナー歌人のtaicchanが日課として一日一首ペースでInstagramへ投稿している自作短歌を解説します。

僕と同じように短歌ビギナーの方にとって、創作のヒントになったら嬉しいです。



ちょっと気分を変えて散歩に出かけたいなと思い、近場ながらなかなか行けない多摩川の向こう側へ渡ってきました。

調布から二駅先の京王稲田堤駅で降りて、徒歩10分強の距離にある布田橋の水門です。

なんでなかなか行けないのかというと、調布市と川崎市を跨ぐ橋が京王相模原線と歩道・車道を兼ね備える鶴川街道の多摩川原橋のふたつで、多摩川原橋からだと結構な距離があるからです。
サイクリングで行くならいいかもしれないのですが、路風が厳しい季節なので電車を使ったお散歩にしました。

実はこの水門、ずっと行きたかった場所なんです。
この形の水門が、昨年放映されていたアニメ「SSSS.DYNAZENON」の重要な舞台になっていて、川向で見た時からずっと近くで見たいと思いっていたからです。

「SSSS.DYNAZENON」公式サイト
「円谷プロダクション」と「TRIGGER」がおくる完全新作アニメーション制作決定!

東京には多摩川の他に江戸川や荒川などが流れており、きっと都内に似たような水門はいくつもあるとは思うのですが、近場でそれらしい場所がここだったのでまずは近場から!と思いきっかけを探っていました。

写真のアングルのように右下から見上げるようなカットが作中でも多用されていたので、今回はオマージュも兼ねてこの角度で写真を撮り、水門自体に近づいてみました。

すると、重たい水門がしっかりと水路に下されており、ちょっとやそっとの力じゃ上がらない様相を呈しています。

なんかこの景色をベースに歌を作れないかなと考え、まず浮かんだのが

音もなく開け放たれた水門に飛び込んでくる③番・キャット

水門が開かれる風景を、競馬出走になぞらえた歌です。
③番キャットというのは野良猫をイメージしてみました。

ただ、これだとその辺りにありそうな風景をちょっとこねくりまわして分かりにくく歌った感じになったので、どうせならもうちょっと内面的な歌にしたいとも考えました。
タイミング的に穂村弘さんの歌集を読んだばかりだったので、結構引っ張られていたというのもあります。

そこで、閉ざされた門を心や大事なところになぞらえて、相手のそうした部分を開いていきたいという歌にしました。

動詞を

  • 見えない
  • 見せてほしい
  • こじ開けたい

と3つも使うことで、うるさいくらいに歌に動きをつけて衝動を表現しています。

「こじ開けたい」まで行くと、それこそ若き日の穂村短歌のような様相を呈していくかと思ったのですが、たまにはこういう底暗さが見え隠れするような歌もありかと思い、このまま行ってみました。

「SSSS.DYNAZENON」も少年少女の群像劇だったので、彼らの揺れ動く気持ちや決して明るいだけではすまない情動を歌で表現できていたら、何よりです。

 



 

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