【短歌】きみが住む街を窓辺に映しだす青いラインの回送電車【小田急線】

短歌

こんにちは、taicchanです。

2021年春より短歌を始めたビギナー歌人です。
ずっと「定型を守る」ことだけを意識して1年間約750首の短歌を作ってきました。

この記事では、そんなビギナー歌人のtaicchanが日課として一日一首ペースでInstagramへ投稿している自作短歌を解説します。

僕と同じように短歌ビギナーの方にとって、創作のヒントになったら嬉しいです。



すこし前に作って寝かせていた歌です。
最近の投稿が特別な相手を想っているものがおおかったので、タイミングいいかなと思い今回お披露目に至りました。

歌を作ったタイミング、ひいては写真を取ったタイミングは、町田市民文学館ことばらんどの「57577展」に行ったときです。
この時はことばらんどからの帰り道で赤信号になり、

こんな歌を作っていました。

大切な誰かとちょっと抜け駆けをする、そんなことが楽しかったという失恋の歌ですね。
この流れで、今回冒頭に掲載した歌も失恋の歌になっています。

結句に至るまで、爽やかな印象が保たれています。
上の句にはまるで不穏な空気はなく、大切な人が住んでいる街が自分の住む街から離れていることが示唆されています。

そして下の句冒頭の四句目では、大切な人が住む街には電車で行けることが示唆されます。
青いライン、横須賀線や京浜東北線などもイメージできますが、今回の歌は町田への移動手段だった小田急線です。

そこからの結句、「回送電車」。
この一単語で、この歌は一気に失恋の歌になります。
大切な人が住んでいる青い電車は続いているのに、この歌の読み手はそれに乗ることができない。
目の前の電車では永遠に大切な人のところへ行けない。

そんなクライマックスでの転調です。

余談ですが、僕にはZARD好きを同じくする会社の後輩くんがいます。
その後輩くんがInstagramでのDM機能で「爽やかな歌で、素敵ですね!」と言ってくれたので、「マイフレンドを意識したんだ」と答えたら回送電車のトリックに気づいてくれました。

ZARDで言えば、「もう少し、あと少し」的な世界観をイメージして作ったのですが、結句に回送電車の言葉が入るというギミックゆえに歌全体の印象が爽やかになり、どちらかというと「マイフレンド」や「負けないで」のような歌に仕上がったのかも知れません。

個人的に、手応えを感じた一首です。
寝かせてみたのですが、推敲せずこのまま出しました。



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