【短歌】日本一ひとが行き交うこの街をじっと見つめる機械の瞳【新宿】

短歌

こんにちは、taicchanです。

2021年春より短歌を始めたビギナー歌人です。
ずっと「定型を守る」ことだけを意識して1年間約750首の短歌を作ってきました。

この記事では、そんなビギナー歌人のtaicchanが日課として一日一首ペースでInstagramへ投稿している自作短歌を解説します。

僕と同じように短歌ビギナーの方にとって、創作のヒントになったら嬉しいです。



仕事に復帰して、ほぼ1ヶ月になりました。
現在は週5日のフル稼働ではなく、週4日の午後出・半休で出勤しています。
このペースなら復帰前同様のペースで短歌作詠やブログ投稿ができるかと思っていたのですが…出勤日当日はもちろん、公休の日にも疲れがどっと残りますね。
キーボードがなかなか動かない日々が続いてしまっています。

詠草は必然的に散歩コースが激減し、出勤コースの中でキッカケを拾うことが増えてきました。
ここ何回かの詠草は、中間地点に当たる乗り換えの新宿駅がメインになりました。

ホームから見上げたルミネの外壁が賽の目のようだったのでそれを詠んだり、電車の中のネジをスマホで寄って撮影したり、支柱に打たれた点描を何かに喩えてみたり…さすが日本一の乗降客数を誇るマンモスステーションだけあって、歌の題材はそこかしこにあります。

今回の歌は、ふと見上げたところにあった防犯カメラを題材にしてみました。

日本のどこよりも人が行き交う駅・街を、無数の機械の目が見つめている。
そんな風景をシンプルに詠んでみました。
ただ、「機械の瞳」としましたがその向こうには間違いなく人間がいます。
何かが起こった際、その場所で起こっていたことをチェックする人がカメラの向こう、映像を映し出しているディスプレイの前に存在しています。

最初はこの歌の結句は「瞳の向こう」としていました。カメラをチェックする人を歌の中で現せたらいいかと思い、少し開いた形で歌を終えていました。
ただ、数時間ほど歌を寝かせてみて「もしかして、これちょっと言い過ぎかな」と考え、現在の形に落ち着けました。

NHK短歌の紙媒体版についてくる付録・詠草ノート、その4月号版にはノートの巻末に推敲10のヒントというものが掲載されていました。
そこで「オチを言いすぎない」というポイントがあり、短歌はある程度読者に解釈を委ねた方が歌としての厚み・深みが出ると解説されていました。

今回、「機械の瞳」と閉じることで表面上は機械的な印象を与えつつ、その向こうにいる人を想像してもらう形にして歌のオチを読者に委ねてみました。
「シンプルな風景短歌ですが、実は奥行きがあるんだよ。そこに気づいてくれたら嬉しいな」、という歌になっています。

三十一文字という限られた表現の中で、自分というカメラが見ている景色を誤解なく伝え、そしてその奥にあるものを感じ取ってもらう。
詠めば詠むほど、短歌は奥深いです。

引き続き「何を語りたいのか」と「何をもって詠みたいのか」、ここのバランスに苦しめられながら、その苦しみを楽しんでいきたいです。



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