【日常】往時茫茫、私の苦手な言葉です。【シン・ウルトラマン】

日常

こんにちは、taicchanです。

アニメ・マンガをライトに楽しむ30代のリーマンです。
新しくて流行っているものより、好きになった自分のスタンダードを繰り返しスルメのように楽しむ性格で、ロボットアニメ「勇者シリーズ」や「るろうに剣心」、「名探偵コナン」なんかが好きです。

そして、好きなサブカル系のジャンルが「特撮」です。
5月13日より公開となった「シン・ウルトラマン 空想特撮映画」も、もちろん観てきました!
一度目の鑑賞後に感想記事をあげたのですが、

先日2回目の鑑賞を終え、「そういえば最初の時も気になったなあ・・・」と言う点が出てきました。

気がついた点は前掲の記事を更新する形にしようと思っていたのですが、割とボリュームが出たので記事を独立させます。

前回の記事と同様に、感想の都合上ネタバレが避けられません。
もしネタバレを気にされる方がいらしたら、すぐにウィンドウ・タブを閉じるなり、ブラウザバックするなり防衛策をお願いします。

 



シン・ウルトラマンの謎①:神永の正体をリークしたのは誰?

公式ホームページや各種報道でも、すでに斎藤工さん演じる神永新二がウルトラマンであることは視聴者には明かされています。

しかし、作中となると話は別です。

神永がウルトラマンであると明かされるのは、作中ではザラブの事件が進行している最中にヒロイン(?)の浅見弘子のPCから動画サイトに神永の変身シーンがリークされていることが発覚したことからでした。

一体誰が、何の目的で動画によるリークを行ったのか。
作中ではその答えが明確に明かされていません。
こちらを、以下の3方向から見ていきたいです。

  • A:ザラブ説
  • B:メフィラス説
  • C:神永(ウルトラマン)説

A:ザラブ説

今回のリークシーンに最も時間的に近い状況で事件を起こしていたのが、ザラブです。

ザラブはその登場シーンで禍特対執務室内の電子機器を破壊し、その後みずからの手で復旧させています。
この時、神永の正体をリークする動画をマルウェアのように浅見のPCに仕込み、Web上にアップロードさせることが可能です。

ストーリー上、本人を除いて端末を操作したのはザラブだけなので、可能か不可能かでいえば間違いなく可能。状況証拠としては真っ黒です。

では動機なのですが、コレが今ひとつしっくり来ません。

ザラブの目的は襲来先の知的生命体の排除です。
その障害となるウルトラマンを逆に利用しニセウルトラマンを演じることで、巨大かつ強大な戦力である外星人の脅威を知らしめ、ウルトラマンの信頼を失墜させると同時に外星人に対する無力感を与えることは彼の目的に沿った行動です。
しかしその目的の道中に、ウルトラマンの正体を明かすメリットがありません。

つまり、ザラブには神永の正体を明かす必然性・メリットがないのです。

犯行を行える最も有力な存在ではあるのですが、動機の部分が非常に希薄なため、ザラブ説はそこまで有力ではないのかなと僕は考えています。
手段がある以上グレーなのですが、動機が矛盾するため黒とはいえないといった状況です。

B:メフィラス説

動機の希薄なザラブに対し、もっとも動機が強そうな存在がメフィラスです。

メフィラスの地球来訪の動機は、ベーターシステムを用いて戦力資源にできる地球人類の独占でした。
そのため、人類が外星人の技術によって巨大化できると言うことをリークするのは彼のプレゼンテーションに関して非常に有効です。巨大浅見弘子を使ったのも、それが目的でした。

また、リモートで人類のシステムコードにアクセスすることも可能です。
彼は動画サイトに多数掲載されていた巨大浅見弘子の動画を、ネットカフェからアクセスし削除すると言う行動を取りました。
削除ができるなら、投稿もできるはずです。

こうして動機と手段が重なり合うメフィラスなのですが、今ひとつ決め手に欠けています。

一つ目の理由は、手段の重複です。
神永の正体をリークすることと巨大浅見弘子は、どちらも人類がベーターシステムを用いて巨大化できることのリークに他なりません。
強いて言うならば、巨大浅見弘子はベーターシステムを用いることのできる外星人がウルトラマン以外に存在していることをアピールする、ということは言えるかもしれませんが。。。

もう一つ理由を考えるとすれば、神永の正体をリークし、それを禍特対のPCから行うことで禍特対内での発覚を早め、神永の孤立化を図り対策室内での連携を抑えると言うものもあります。
ただこれも、今ひとつ決め手に欠けます。

状況的には黒に近いグレーなのですが、「メフィラスがやりました!」と断言できるほど明確に伏線が貼られていたかと言うと断言できない…という状況です。

C:神永(ウルトラマン)説

ちょっと異色な説ですが、本人による自白的な暴露という可能性も考えてみました。

当初は人間に対して理解の薄かったウルトラマンですが、書籍による情報収集と禍特対内で仲間たちとコミュニケーションをとるうちに、人間社会での立ち振る舞いを理解していきます。
その後ザラブとの事件の時には、神永としての元同僚を利用して自分の危機を禍特対に知らせたりするなど、かなり溶け込んでいましたね。

「バディ」「仲間」という言葉に対して、特別な感情を見せつつあった神永(ウルトラマン)です。
チームに自身のことを知らせるために、あえて行ったという可能性も考えられます。

また、ザラブに拉致監禁された状況から浅見に救われた際、自身の正体が拡散されたことを聞いて驚いていませんでした。
人間社会での注目というものに気を使っていないということも考えられますが、自分でリークしたなら「そら、そうよ」と納得していても不思議ではありません。

ただ、動画サイトで行う理由がありません。
神永の監禁場所へ向かう際、神永の元同僚が「ネットやメールは必ず傍受されている、だから我々のコミュニケーションは常にアナログだ」と語っていました。また、メフィラスとの会談後に禍特対で集まる際も、浅見から神永に専用のコミュニケーションツールを使うよう指示が出て、神永も納得していました。

こうした状況を理解している神永(ウルトラマン)が、わざわざ人間社会に広く自分の正体を明かす理由がありません。
むしろ彼は光の国の掟・禁忌である「現地生命との融合」を行ったわけで、それを広く喧伝するのはむしろ彼の置かれた立場からすれば真逆の対応です。

可能性があるためグレーではあるものの、極めて白に近いグレーというのが状況です。

結論:誰が神永の正体をリークしたのか

改めて3つの可能性を比較してみましょう。

  • A:ザラブ説→グレーだが、動機不十分
  • B:メフィラス説→黒に近いグレー。しかし、断言できず。
  • C:神永(ウルトラマン)説→白に近いグレー。手段に対してリターンが小さい。

以上から、僕としてはメフィラスが行ったのかなと考えます。
ウルトラマンより先に来訪していた外星人0号なので、暗躍して情報を入手するということは可能でしょう。

ただ、ネロンガ登場時はまだ神永とウルトラマンは融合しておらず、ガボラ戦が初変身でした。
もし神永がウルトラマンであるとメフィラスが知っていたのだとしたら、一体どのタイミングなのか。

この辺りの伏線が2回みただけでは見つかりませんでした。
見落としがあるかもしれないので、再び劇場へ行くか、配信・円盤化を待ちたいと思います。

シン・ウルトラマンの謎②:ウルトラマンが叫ばない理由

今作でそれまでのウルトラマンから外されたもの・描かれなかったものとして、

  • 神永新二とウルトラマンの合体
  • カラータイマー

この二つを前回の記事で挙げました。
しかし、もう一つ。非常に大切なものがありませんでした。

それは、シュワッチというウルトラマンの掛け声です。

作中でウルトラマンが喋るのは、神永の姿を借りている時とラストシーン直近のゾーフィとの会話です。
日本の視聴者がわかるように、専用の言語で字幕を用いるという手段ではなく日本語で会話しています(ゾーフィとはもしかしたらウルトラの言葉を使っていたのかもしれませんが、観念として理解できるよう日本語で表現したという演出なのかもしれません)。

カラータイマーがない理由は、公式サイトに早い段階から掲載されていました。

シン・ウルトラマンの姿|映画『シン・ウルトラマン』公式サイト
『シン・ゴジラ』の製作陣が、あの“ウルトラマン”を描く。混迷の時代に生きるすべての日本人に贈る、エンターテインメント超大作。大ヒット上映中

しかし、ウルトラマンが戦闘中に叫ばない理由については、公式サイトにもパンフレットにもありません。
もう一つ詳細を記載したデザインワークスというものが出版されており、こちらは未入手(公式通販で発注済み)なのですが、こちらを読まれた方のYouTube上の感想動画をいくつか拝見したもののこちらについては未言及です。

考えられる理由としては、

  • A:怪獣プロレスっぽく見せたくない
  • B:近年のウルトラマン(特にニュージェネレーションシリーズ)へのアンチテーゼ
  • C:配給元の違いという大人の事情

などを思いつきました。
それぞれ順を追ってみていきます。

A:怪獣プロレスっぽく見せたくない

TV版ウルトラマンの放映当時は、娯楽としてプロレスがテレビで放送されていたいわゆる最盛期です。
実際に今作でもガボラをジャイアントスイングするシーンが見られるなど、格闘戦はウルトラマンの醍醐味です。
もうこの時点でプロレスっぽいので、声の有無でイメージはさほど変わりません。

BGMを過去作品から引っ張ってくるなど、総監修された庵野秀明さんの作り込みは尋常ではないレベルです。当然声も、入れようと思えば放映当時のものを入れられたはず。

外星人との戦いは光線技や飛行シーンを多用しているので、プロレス感は薄れています。
ただ、声があったからプロレス感が出るかというと、それほどでもないのかなと思います。

真っ先に思いついた説ではあるのですが、ちょっと決め手にかけますね。

(2022.05.23更新)
ウルトラマンシリーズのサブスク「TSUBURAYA IMAGINATION」で、本作に連動したシリーズ動画の「シンウルトラファイト」が公開中です。

こちらではシンウルトラマンは今までのウルトラマンと同じように叫んでいるのですが、そもそもウルトラファイトはウルトラマンたちと怪獣の戦闘シーンをピックアップした作品群でした。
いわゆる、怪獣プロレス動画です。

シンウルトラファイトでは叫び、本編では叫ばない。
あながち怪獣プロレスっぽく見せたくないというのも、的外れではないのかなと感じました。

B:近年のウルトラマンへのアンチテーゼ

ウルトラマンゼロの登場以降、やたらとウルトラマンが劇中で喋るようになりました。

ウルトラマンの役に本職の声優さんが採用され、掛け声も劇中のセリフも澱みなく喋るようになっています。
その影響か、巨大化後もウルトラマンたちが掛け声ではなく会話を行うシーンが年々増えています。

庵野さんはインタビューで平成ライダーをある時期まで見ていたという話をしていました。
その話から推察するに、平成・令和のウルトラマンも見ていた可能性が高いです。

直近でいくとウルトラマンジードやウルトラマンタイガなどは、ウルトラマンが複数登場するということもあり巨大化後も普通の会話を行うシーンが多いシリーズ作品になっています。

こうした昨今のウルトラマンに対し、庵野秀明展で見せていたように昭和ウルトラマンから多大な影響を受けた庵野秀明さん、樋口真嗣さんの中に思うところがあったとしても不思議ではありません。

あくまで想像の域を脱しませんが、こうした理由だったとしても案外不思議ではないかなと思っています。

C:配給元の違いという大人の事情

最後のこれは、もはやジョークです。

今までウルトラマンの映画は松竹系列で放映されてきました。
しかし、今作については東宝が配給しています。

配給元が異なったため、権利関係の調整が難しくて声が使えなかった・・・という大人の事情的な可能性を思いつきました。

直近だと、大怪獣バトル ウルトラ銀河伝説 THE MOVIEでウルトラマンの掛け声は使われています。
先述したウルトラマンゼロが初登場した作品ですね。
一方、劇中のBGMはどうかというと、これは映画の中では使われていません。

TV版からBGMは持ってきて、掛け声・叫び声は使わない。
一つ軸となるのは、今までのウルトラマンの扱われ方です。
ジョークとして取り上げましたが、いろんなものがカチッと組み合うので案外まゆつばでもないのかもなと考えています。

たとえ回収されない伏線だったとしても

庵野秀明さんの作品作りにおいて、たくさんの伏線が散りばめられて明確な改修がないままに物語が閉じるというのはよくあることです。

ただ、各作品において「こうなんじゃないか」という点と点を線に結べるような足跡は確かに存在しました。
監督が樋口さんになったからなのか、そこがシン・ウルトラマンでは少々希薄に思えます。

回収しないのだとしても、伏線を張るからには暗示として線で繋がるようにしておいてほしいなあというのが一介のファンによる感情です。

往時茫茫、私の苦手な言葉です。

 



 

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